昔は「八朔祭」と称し暦の八月一日(新暦の十月一日)に祭礼が行われていたが、大正末期から十月七日に変わり、今では十月の三連休の日曜日に斎行されている。
祭礼は、午前中に祭典が行われ、午後三時頃から六基の山が各村を出、神社に向かって巡行、午後五時に鳥居前に集結する。
御祓を受けた後、各山につるされた赤い提灯に一斉に火が灯され、村毎に異なる揃いのハッピを着た大勢の若い衆(氏子達)が太鼓や笛の音に合わせて掛け声も勇ましく順に境内を約二十分間練り込む光景は勇壮である。この曳山巡行は夜の祭で、親戚の者は泊まりがけで訪れて近隣からも多くの観客が集まり、かつては境内は満員の盛況であった。
時代の推移により遠来の客は少なくなったが、百有余年に亘り途絶えることなく引き継がれてきた伝統行事であり、平成十一年二月十七日丹波町無形文化財の指定を受けた丹波では知られた祭である。